英語は奥が深い

先日出勤すると、久しぶりに何もすることがなくて困った。突如として意欲が湧いてきた私は自習をすることにした。職場の「手が空いていますので手伝えることがあったら仰ってください」ルールを発動することもできなくはなかったが、とにかく自習することを私は選んだ。

 

そこで明らかになったのは私の壊滅的なまでの英語力。英語ができるなどと思ったことは一ミリもないが、それにしてもひどいということが改めて判明。どのようにして判明したのかというと、元々あった英文に私が修正を施した英文が、私が修正した30倍ほどの再修正を施されていたのを見つけたのだ。いやあ~血の気が引くっていうのはこういうことを言うんですね、なんだか給料もらってるのが申し訳なくなっちゃった。

 

ってふざけている場合ではない。これまでなら「時間が解決してくれる」という謎の励ましの言葉で逃げるところだが、これまでの経験上、英語にかんしては一切時間が解決などしてくれないことが明白なので、重い腰を上げること。英文法なんか勉強したって何にもならへん、なんて尖った発言をしていた学生時代のモモコに今の私の姿を見せたい。勉強しないとアンタやばいことなるよ。

 

とにかく英文法をどうにかせねばならぬので、調査したところ「英文法の参考書一冊を二週間、いや10日間で読め」と謳っている人たちがちらほらいるのでそれに従おうと文法の参考書を開く。全部で18章あるということは、一日2章ずつ読めば9日間で読み切る計算である。よかった、思ったより大変そうじゃない。なんなら一日予備日まである。そう安心したのだったが、安心するのはまだ早かったのである。

 

そう思い知ったのは、参考書を開いてすぐのことだった。「名詞には一般に~(略)~の5種類に分けられるが、」。名詞は名詞だろう?5種類?5種類もあるなんて聞いた事ないぞ、と初っ端から心が折れそうになるが、とにかく読み進めなければと無理やり読み進めていると出てくる理解し難い言葉の数々。

 

「なぜ可算名詞なのか不可算名詞なのかと問われても、決め手になる論理的な説明はできない」「『英語の語感が唯一の指針である』と決めつけられてはわれわれはお手上げである」などと文法を教えてくれるはずの著者が説明することを諦めたり、「何となくこっちのほうがよい」という曖昧なことを言い始めたりする。

 

そんなこんなで難しい話をしていたと思ったら突然「『太陽』『愛』の性が男性なのは神話の男神との結びつき」「広島カープは、球団設立当初広島カープスだったが、だれか物知りがカープは常に単数形と注意したのでカープに改名した」などのうんちくが出てきたりするのは、少しでも読者を和ませようとしているからなのだろうか。その心意気には感謝したいが、そもそもの文法が意味不明なのでそんな小話では全然和めない。

 

それほどに英語は奥深いということなのだろうが、それでまとめられても私は困るのである。一日かけても1章も読み終えられない。誰か助けて(切実)。

  

f:id:momosjournal:20200211175247j:plain

文句みたいなことを言ってしまいましたが、この参考書は良本らしいです。