嘘か真か

以前も言ったような気もするが、夫は簡単に嘘をつく。それもこれも私を楽しませようとしているから、というのが主な理由らしいのだが、疲れている時などは判断力が鈍っているので、夫が言っていることが嘘なのか真実なのか分からなく、私を更に疲れさせることになるのでとにかくイラつくのである。

 

たとえば雨あがりに鳥がいたとする。雨が上がるとともに鳥のさえずりが、って突然気色の悪いポエムみたいになってしまったが、本当に雨が止むと鳥が鳴き出すのでそれで雨が上がったかどうか判断することがあるのだが、私はそれを「やったー!雨止んだよー!これでまた羽ばたけるよよー!わーい」と鳥が喜んでいる思って生きてきたのだが、夫によると「やったー!地中にいる虫が地上に出てくるわ飛んでる虫は低空飛行してるわで食べ放題だよー!」の喜びのさえずりらしい。

 

たとえばCさんがまた髪を振り乱して私の元へやって来たとする。私の席でマウスをしっかと握り何かを一生懸命説明してどこかへ去って行ったのだが、そのあとのマウスが手汗で白濁に。夫によると手汗にも実は秘密があるらしく、猿が危険を察知して木の枝を掴んで逃げるときというのは手に汗が出るらしく、人間も同様なのだそうだ。つまりなんだ、Cさんは私を危険視しているということか。マウスはこっそりアルコール除菌しました。

 

例を挙げるときりがないが、こうやって書くにあたってしみじみと思い返してみると、出てくる嘘か真か分からない夫の言葉の数々。すぐに「うっそぴょーん!!」とでも言ってくれればいいのだが、数週間経った後で「アレ嘘やで、まさか信じた?」などと馬鹿にしてくることがあるので本当にたちが悪い。私など夫が旅行先で泊まるホテルを探しているときに「ここは男の園やで」と嘘をついたら思いのほか信じてしまったのですぐに嘘ということを伝えたというのに、全く恩知らずな野郎だ。

 

っていつの間にか夫の悪口大会みたいな日記になってしまった。そして昨日はバレンタインということもすっかり忘れていた。もうそろそろ欧米式のバレンタインを我が家で導入すれば全て解決するような気もする。

 

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仕事帰りのスーパーで買った。夫と一緒に。