バンコク2020 五日目

バンコク旅行最終日。夜には飛行機に乗って帰国である。昨夜はよく眠れなかった。夜中に目が覚め、突然「コロナウイルスに感染しているかもしれない」「日本に帰れなかったらどうしよう」「肺が苦しい気がする」「なんだか喉も痛い」という考えが頭の中を渦巻きだし、全然眠れなかったのだ。

 

日本にはまだ帰りたくないが、帰らなくてはいけないと夫が言って聞かないので、しょうがなく最後のバンコクを楽しむことに集中することにする。日本に帰るのことの何が嫌って、飛行機に乗るのがまず面倒だし、日本はまだ寒いし、仕事に行って英語ができないという事実に向き合うことが憂鬱。でもとにかく今は集中なのだ、バンコクに。

 

というわけで、ちょっとお洒落な感じのするフードコートで最後のタイ料理を堪能することにする。ここでは、タイで美味しいと評判のイサーン料理のガイヤーンという鶏肉の炭火焼や「どうせ食べたいやろ」と言われたカオマンガイや何なのかよく分からない麺を食べる。カオマンガイはどこで食べてもおいしい。デザートに、と夫がマンゴースティッキーライスを喜んで買ったはいいが、私はスティッキーライスが苦手だし、夫はぬるいマンゴーが苦手だし、添えられているソースのようなものは見た目がちょっとアレで味もアレなので異文化は楽しいですね。

 

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残りの時間何しようかと迷っていたら「ペディキュア屋さんに行きたい」と夫が言い出す。ついにその道に目覚めてしまったのか、でも夫は夫であるので否定するようなことは言ってはいけないとは思うが一体私はどうしたら、とドキドキしていると、どうやら数日前にさびれたビルの中を徘徊していた時に通りかかったペディキュア屋さんで、欧米人の中年男性三人が楽しそうに足裏の角質取りをしていたのが気になっていたらしい。それで気になるのもどうかと思うが、他にやることもないので向かうことにする。

 

ペディキュア屋さんでは、ヤマンバのような見た目のオバ・・・じゃなくてお姉さんに足の裏の角質を溶かす液体をこれでもかというほどに塗られ、私はほんの数分置かれただけだったのに夫は「トゥーマッチデッドスキン。テンミニッツ」と言われ、長いこと放置されていた。

 

足裏を十分に溶かされた後は、「足裏の角質を取る時は決して強くこすらず、優しくすること」という日本のサイトなんかでよく見かける説明を一切無視した、足裏の皮が全てなくなるんじゃないかと思うほどごしごしこすられ、最終的には「ワォ!ベイビースキン!」とお姉さんに言われて終了した。これだからバンコクはやめられない。

 

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