ねえ、ちゅうしよう?

恥ずかしげもなく甘い語り口で「ねえ、ちゅうしよう?」「ねえ、ちゅうしよう?」と語りかける動画を見て夫がニヤニヤしているので、そんなにチュウして欲しいならくれてやるのにな、などと思っていたところ、「ゆっくり『熱中症?』って言ってみて」とリクエストされたので、はあ~んなるほどこういうことですか、と渾身の甘い声で言ってやったのだ「ねっちゅーしょう?」。

 

それなのにあんた夫は一ミリも喜びやしない。なぜか爆笑。おまけに「そうじゃない」とまで言う。そうじゃないならどうならいいのだ。二十歳そこそこの若くてかわいい女の子と三十代のヨレヨレの女の差別じゃないのか。という憤りを感じずにはいられない出来事があったので、TikTok にまつわる私の思いをぶつけたい。ぜひ三十女のイカれた戯言だと思って聞いて欲しい。

 

最近の若者はだれもかれもがすぐ踊る。私が学生のころはダンスというのは習っている子しか踊れなかった。学校にダンス部というのもあるにはあったが、少人数によるささやかなサークル的存在だった。それが今や踊れることは人間の基本スペックです、かのごとくみんなすぐに踊る。それが学校でも屋外でも自室でもどこでも踊る。公園とかでは小学生くらいの女の子が集まって何してるのかと思ったらスマホで踊っている様子を録画して遊んでいたりする。


さらにレベルアップ(?)して色気づく年頃になると、今度はやたらと胸を強調した、もうちょっとサイズ上げたほうがいいんじゃないですか、と思わずにはいられないピタピタの服、いや、下手したら裸同然のビキニ姿で音楽などに合わせて大きなおむねをゆさゆささせて踊ったり、キメポーズをとったりして、親が見たら悲しむよ・・・と思うようなことをしている。

 

まあせいぜい今を楽しむがいいさ、私の友人は胸が大きすぎて、高いブラを買わないと支えにならないし、午後になったら机の上に乗せないとやっていられないって言ってたから。私には一生分からない悩みだけど、経験者は語るってやつだから。

  

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バンコクのとある街並み・・・