読みたいのに読めない・・・
本を一冊読み終えたので新しい本を手に取った。裏表紙のあらすじを読むと、そこには「三部作完結編」の文字が。図書館で手に取ったときには確かにシリーズ第一巻だったはずのその本は、家でいざ読もうとしたときには最終巻に姿を変えていた。どう考えても明らかに自分のミスなのだが、大事なことはすぐに忘れ、どうでもいいことばかりを記憶するという特殊な脳の作りをしている私には何がいつどうなってそうなったのか、本当に思い出せない。なんとなく、一作目の横に三作目があった、というようなことをぼんやりと覚えている。ような気がする。
読むのを楽しみにしていただけに戸惑いは大きい。読んでしまおうか、という考えが私の頭をよぎる。最終巻を一作目だと思い込んで読み、本当の一作目と二作目を前日譚という体で読み進める、というのはどうか。いい案だと思った。
だが、本当にそれでいいのか、という迷いが捨てきれず、読む順番について調べたところ、読んだ人のほぼ全員が「出版された順に読むべき。最終巻は最後に読むべき」と力強く訴えているので、今手元にある三作目を読むわけにはいかなくなってしまった。
そうなると読みたい。読みたくてたまらない。でも図書館はコロナウイルスのためしばらく閉館している。これがフィクションなら絶対に夜中の図書館に忍び込んで本を盗み出すところだが、現実なのでそういうわけにはいかない。
図書館が開館するまであと一週間ほど。耐えるしかない。耐えることしか今の私にはできないが、これで閉館延長になったら暴動を起こしてしまうかもしれない、という精神状態であることをここに記して今日の日記を終えたいと思います。
読みたいのに読めない・・・。借りなければならなかったのはカミーユじゃなくてイレーヌ・・・。