四ヶ月で女優に

春に髪の毛をバッサリ切ったとき、私は「普通にラッセンが好き~」の芸人になったのであったが、あの後少々短くし、そしてこの度さらに短くなって、人生初めてのショートカットになった。

 

「さらに短くしてもいいです」と言ったのは私で、それは今切ってもらっている美容師さんを信用してのことだが、鏡越しにめちゃめちゃ短く切られていくおのれの髪を見て、もしかしたら私の顔が引きつっていたのかもしれない。

 

髪の毛を乾かして、セットしてくれている間、美容師さんは一生懸命この髪型がいかに素晴らしいかを説明してくれ、最終的に「長澤まさみをイメージしてみました」(大意)と言った。

 

長澤まさみ風にしてみた、と言われたところでそれがどういう状態なのか全くピンとこない。家に帰って夫にも聞いてみても同様にピンと来ないよう、どころか大笑いしだした。普段なら怒って薄毛を気にしている夫の髪を掴むところだが、大笑いする夫の気持ちもよく分かる。だって長澤まさみって。

 

そこで二人して「長澤まさみ ショートヘア」とググってみたら、なんとなく美容師さんの言わんとしていることが分かったような気がしないでもない。確かに限りなく目を細めて、顔は見ないようにして髪の毛だけを遠目に見たらそう見えなくもない・・・か?

 

春には芸人になった私であったが、たった四ヶ月で女優になれるとは。髪の毛の威力はすごい。

 

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