深夜の図星

ワタクシには寝る前にやらなければならない儀式のようなものがありまして。ヨガとかキャンドルとか瞑想とかそんな優雅なものではなく、家中の戸締りを三回ずつチェックしたりとか、冷蔵庫の扉が閉まっているかどうか見たりとか、そういう差し迫ったものである。

 

昨夜、いつものように儀式を行っていたところ、一巡目で玄関ドアの鍵が夕方の散歩以降閉まっていなかったことが発覚。失神するかと思った。すぐさま「鍵閉めてへんやん!!散歩から帰ってから殺人鬼や泥棒が自由に侵入できる空間になってたやん!どういうこと!??」と夫を責めると「俺ちゃうやん、最後に入ったのお前やもん」とスマホでゲームしながら言うのであった。

 

言い返されて黙っているモモコではない。「世帯主誰?この家の名義人誰?あなたでしょうが!!!!」と深夜に雄叫びをあげる。以前であればこのような理不尽に責められては不承不承謝っていた夫であるが、十年以上狂った人間と連れ添っていると本来温厚な人間も変わるもので、意味不明に責められて怯むようなことはもはやない。そして今度は私の目をしっかり見て夫は言った。

 

「さぞかし生きにくかったやろうなあ、特に学生時代。そんな変人で。」

 

ああそうさ、生きにくかったさ、「三人グループ作ってー」と先生が指示するたびにどこかに隠れたかったさ。だから何さ。そんな変人と結婚したアンタはどうなのさ。え?変人と結婚するなんて変人のすることと思わんか?

 

その後は粛々と残りの儀式を執り行い、本を読んで寝た。

 

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