キャラクター当てゲーム

夫の趣味はラノベを読むこと、アニソンを聞くこと、ゲームをすること、マンガ誌を立ち読みすること、筋肉をいじめること。このように羅列すると、いかに夫がどちらかというとそっちの世界の住人ということが露呈される。先日はアニソンを聞きながら、スマホでゲームをし、かばんの中にはラノベが数冊という思いっきりそっちの世界の住人と化していた。

 

基本的に夫の趣味に文句はない。フィギュアやラノベのコレクターではないことが救いである。だが、不満を一つ上げるとすれば、スマホゲームでガチャだかガシャだかを回して出てくるキャラクターを私に見せ、私にどういうキャラクターなのかを説明させ、それが何なのかを自分で当てるゲームに強制参加させられることだ。

 

まず重要なのはそのキャラクターが動いているのか、静止しているのか。そして、性別、おおよその年齢、髪の毛の色・長さ・ヘアスタイル、肌の色、どのようなオーラをまとっているか、全体的な色味。

 

さらには巫女・妖精・騎士といった生業、剣や弓などの手にしている武器、ツノやサングラスといった付属品などを、夫が見せてくる画面から瞬時に読み取り、表現をしなくてはならないこの遊びがどれほどの苦行かお分かりいただけるだろうか。特に次の日仕事で寝たいとき。

 

出たキャラクターによって夫は激しく一喜一憂し、時には頭を抱えて膝から崩れ落ちるかベッドの上をのたうち回る。時にはジャンプをして喜びすぐさまスクショして仲間のグループラインに送信する。

 

私にはそのキャラクターが当たりなのか外れなのか分からない。ただ表現しているだけである。私の表現力は、この「キャラクター当てゲーム」に繰り返し参加することによって磨かれてきている。ここまで適格な表現ができるようになるなど思ってもみなかった。最近は私の伝える詳細から夫がそのキャラクターが一体何なのかを的確に当てられる確率がぐんと上がったことが、私の実力を表しているといえる。

 

何事も続ければうまくなっていくものであると再認識している。でも苦痛であることには変わりない。でも相手しないとしつこいから相手するしか選択肢がない。

 

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これが出たときが一番うれしかったんですって。

魔神て。知らんがな。